土木総合カタログvol.4 関東版
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339実際の検討・使用にあたっては、メーカーのカタログにて適切な機種の選定を行ってください。定格総荷重(単位:t)Q 定格総荷重表中の太線の意味A 移動式クレーンの定格総荷重は  1.強度(その荷重を吊ってもクレーンが壊れない)、または  2.安定度(その荷重を吊ってもクレーンが転倒しない)のどちらか小さい値で定められています。    移動式クレーンの場合、作業半径の小さい領域では強度、大きい領域では安定度で決まっていますので、太線はその領域の境界を示しているものです。    太線から上側、下側いずれの領域も定格総荷重内の値で作業計画を立てることで問題ありません。    作業計画を立てる場合の注意点ですが、定格総荷重は水平堅土上にクレーンを水平に設置した理想的な状態の値です。また無理な作業計画を立てたために安全装置(AML)が作動して作業不可能になり、1クラス上のクレーンに入れ替えざるをえなくなったケースもありますので、余裕をもった作業計画を立ててください。

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